2016.09.24 17:19MONO 語り 2 / Infinityそうして、だらしない眠りが毎日の午後になると襲ってきて不眠が辛かった長い年月のことを、かえって『まし』なことのようにさえ感じるようになってきた。それなのに、どうやらぼくは、安眠しているのではないらしい。ふと気がつくと、彼女の二本の指が、ぼくの眉間に触れられていた。ありがちに眉間に...
2016.09.24 17:11MONO 語り 1 / Infinity初めて『おでこ通信』を行ったあとで、少しばかり ぼくの身体に異変が起きた。 ぼくは、もともと不眠症がかっていて、『24時間ネムレナイ症候群』 が数日続くことが多かった。 そんな日には、頭のなかで決してやむことのない WHITE NOISEが さらに...
2016.09.24 17:03MONO 語り zero / InfinityMONO がたり のはじまりは... 空間の歪みのなかに、それらを封じ込めた時からはじまった。180度の人生転換など、そうそうありはしない筈が それは、まるでトールハンマーが振り下ろされたように ぼくと、彼女の頭上に堕ちて来た。 彼女の...
2016.08.07 20:08MONO 語り Infinity真夜中三時半....寝付かれなさに任せて、包丁を手にする。いくつか手つかずに転がしてある紫玉葱のスライスを二個分。それをビネガーひたひたにして、ピクルスの下ごしらえ完了。黒霧島のオンザロックを左手に、亡くなった父が、その昔買ってくれた木製の折り畳みイスに腰掛ければ黒猫の一匹が、間...